直感 vs.論理!(論理)

授業紹介

今日の論理の授業は、有名な統計トリック「モンティ・ホール問題」を題材に、実験で体感する数学にチャレンジしました!

この「モンティ・ホール問題」、子どもでも理解できる分かりやすい問題なのに、その答えは著名な数学者たちも直感的に間違ってしまうというところに、意外性のある面白さを感じます。

大変有名なパラドックス問題なのでご存じの方も多いかと思いますが、アメリカの実際のテレビ番組でのお話です。
賞品を獲得するために、挑戦者が3つのドアから1つを選ぶ。2つはハズレで、1つだけが当たり。
司会者(モンティ・ホールさん)はもちろん答えを知っていますので、挑戦者が選ばなかった2つのドアからハズレのドアをまずオープンして見せ「このドアはハズレです。さあ、残る2つのドアのどちらかが当たり。選んだドアを変えてもいいですよ」と挑戦者に言います。
さて、あなたが挑戦者だったら、最初に選んだドアから変えますか?それともそのまま変えませんか?
変えたほうがいいのか、変えないほうがいいのか。どちらが当たる確率が高いのでしょうか。

興味のある方はインターネットでも多数の記事がヒットしますので、ぜひ調べてみてください。

今日の授業でも子ども達はやはりことごとく、直感での予想から始まりました。
答えを確かめるための実験を繰り返して出た答えは矛盾を感じるものでしたが、その後、論理的に思考を積み上げて、予想と結果をきちんとすり合わせ、腑に落ちることができたようです👏
問題解決のプロセスで、体感して得た根拠を元にして、判断力や論理的思考をゲーム感覚で楽しく身に付ける。とても数学的な生きた活動ができる題材だと思います。

小中学校では「確率」や「場合の数」などの単元を学びますが、頭で考えたり計算したり、法則を暗記するだけではなく、腑に落ちた感や、俗にいう「カタルシス」があると、よりよく理解できますよね。

算数や数学の良さって、まさにそこだなと私は思います。
答えがはっきりしているところ、分かった時の爽快感を繰り返し経験することで、算数や数学に苦手意識を持つ子ども達が、逆に数学の面白さに目覚めてくれると嬉しいです。

「直感」対「論理」と名打った授業でしたが、直感が働いて一度ひっかかるのが、逆に意外性とか裏切りがあって楽しいんですよね!!

ただ、子ども達は答えが「当たった!」「はずれた!」で一喜一憂しがちなところもありますので、決して直感が悪い訳でもなく、論理的思考だけではない直感によるひらめきも同時に大事だよ~というおまけ(フォロー)も最後に付けます(笑)

これからもルクステラの授業で、楽しく体感する算数・数学を子ども達に知ってもらえると嬉しいです!

今日はドアに見立てた紙コップ、豪華賞品に見立てたスポンジボールで、選択肢を変えた場合と変えなかった場合それぞれ50回の実験データをみんなで集めました!お疲れさま~😆

「論理」の授業はこちら

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