「関連付ける」力の大切さ(サイエンス)

サイエンス

新年が明けてからのサイエンスは、まず昨年やった実験をふりかえることからスタートし、そこで得た学びを改めて自分の言葉でまとめたり、気づきを元にして、新たに不思議に思った事、知りたい科学の仕組み、やってみたい実験などを考えました。

サイエンスの授業に来てくれている子ども達は、教室オープン当初からルクステラの授業を受けているので、この10ヶ月程でかなり探求型の学びが身に付いてきており、その成長には目を見張るものがあります。

教え込みや受け身の授業では決して身に付けることができない、気づきの力や自分の言葉を使っての表現力、ひらめきや問題解決力など、ルクステラが目指している力をメキメキと付けてきている彼らを見ながら、私自身もとても嬉しく思います。

また、これはぜひ次のステップに子ども達を引っ張り上げてあげたい!と感じる場面も多くあったので、今年のサイエンスは、思い切って授業の企画自体から子ども達発案のものを探究していくことにしました。

まず一発目は、小5料理男子の「パンケーキを作る時に入れるベーキングパウダーは何のために入れているの?」という疑問をもとに、お菓子や料理で「ふくらむ」ヒミツを探ることをテーマに、みんなで興味の赴くまま実験を繰り返しています!

ケーキのベーキングパウダーが起こす化学反応、パンのイースト菌が行う発酵、ポップコーンの水蒸気爆発など、化学、生物学、物理学、それぞれの分野も網羅でき、一つ一つの実験がバラバラの理解や学びにならないよう、「関連付け」て考えることの大切さを裏テーマに授業を実施しています。

この「関連付ける」力。実はとても大事です!

実験1で分かった事、実験2で分かった事、それぞれの実験の結果をまとめることはできても、その2つの実験結果をもとに考えられる事を導き出してまとめるには、2つの関連付けが必要となります。

また、ある実験で分かったことが元になり次の実験へ進むという、問題解決のサイクルを回す際にも、それを繋ぐ関連付ける力が必要です。

昨今世界で教育の新しいトレンドになりつつある「国際バカロレア教育プログラム(IB)」では、一つのテーマを子ども達それぞれが決めて、一年間を通してそのテーマを教科や分野を超えて探り、年間の最後にプレゼンテーションするカリキュラムがあります。

私自身は特にIBの教育システムを習得している訳ではありませんが、目指す教育像が非常に似たものがあるからか、ルクステラで実施しているカリキュラムはこれに非常に親和性があるなあと感じています。

そして、自分がギモンに思ったテーマだけでなく、友達のギモンに思ったテーマも一緒に深く探る機会が持てることにより、自分だけでは身に付けることのできない「協働」による学びも期待できそうです。(4つのCの力)

「ふくらむ」がテーマのプレゼンテーションが無事終わったら、次は小3女子の「植物はなぜ季節により姿が変わるの?どうして季節が分かるの?」がテーマです。

知らないことを知れた!分からなかった疑問が解けた!
そんな子ども達のワクワクした顔を頭の中で思い描きながら、私も引き続き、尽きない子ども達の興味に伴走し、楽しく学べるオリジナルの授業を考えて実施していきます!

「サイエンス」の授業はこちら

発酵の実験では実際にパンを生地から作り、焼成までチャレンジ!イースト菌が炭酸ガスを出し、強力粉のグルテンがそれを閉じ込めている様子をじっくり観察できました。
そしてパン🥐を焼く時の香りって何であんなに幸せな感じなんでしょう?😋とても楽しい実験となりました!!
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