ルクステラの支援プログラムのひとつにある「自己分析ワーク」
自分の好きなことや得意なことを分かるために、マンダラートやジャーナリングなどの手法を使い、自己肯定感や自信に繋がるよう楽しく取り組んでいます。
現在ジャーナリングの中で実施している文章表現トレーニングについて、今回はご紹介できればと思います。
ジャーナリングでは、自分自身のことや日々の出来事、感じた気持ちについて、またテーマに基づいた自分の経験などを、文章で表現してもらっています。
先日も『好きなものをテーマにした作文を書こう』というお題で、子ども達に自由に書いてもらいました。
しかし中には、好きなものや好きなこと自体は浮かぶけど、それについて何を書いたらいいか分からない、全くペンが進まないという子もいます。
どう書くのか?の前に、なぜ好きなのか、どんなきっかけで好きになったのか、どこがどのように好きなのか等々の、書く事柄や気持ち自体がなかなか出てきません。
好きなものだからこそ、必ずそれにまつわるオリジナルのエピソードもあるはずなのですが、何となく好き、何となく面白いから、という返しになってしまいます。
この「何となく」という言葉。
確かに使い勝手もいいし、ぼんやりとした気持ちの表現にもピッタリな感じです。
なので、「何となく」の部分の表現は難しいです。
子ども達にとっては、好きになったきっかけなんてよく覚えていないし、気づいたら好きになっていた、好きに理由なんてない、というのが正直な本音だと思います。
そこでそういった子達には、「では、好きなものではなく『嫌いなもの』についてはどう?」と尋ねてみます。
すると、『好きなもの』より『嫌いなもの』のほうがその理由やエピソードが書きやすい、との答えがきっと返ってきますので、まずは『嫌いなものについて』をテーマにした作文を書いてもらいます。
『嫌い』という気持ちには具体性が伴います。
例えば虫が嫌いな子の場合だと、姿かたちが気持ち悪い、以前に刺されて不快な思いをした、食事中に寄って来られて嫌だった等々、具体的な理由や経験と、その時感じたネガティブな気持ちが出てきやすいです。
ですので作文にも、嫌いな理由やたくさんのエピソードが書けて、とても表現豊かな作文が出来上がります。
対して『好き』という気持ちは、本能で決まる部分が大きいです。
なぜ好きか?なぜ楽しいと思ったのか?等のポジティブな気持ちの理由を論理的に説明することは、実は成長段階が未熟だったり経験値の少ない子どもには難しいものです。
ただ、自分は書けないと思い込んでしまっているだけで、書くべき事柄や気持ちはみんな必ず持っています。
そこで以下のスモールステップに砕いてチャレンジすると、『好きなものをテーマにした作文』でも、最終的にみんな書けるようになっています👏
①第一段階:逆に、嫌いなものについて書く
↓
②第二段階:好きなものにまつわるこれまでの体験やエピソードだけに絞り、それについて表現してみる
↓
③第三段階:好きなものの良いところや、それを人におススメする切り口で文章を書いてみる
↓
④第四段階:第二段階と第三段階で書いたことを合わせてみる(文章表現のスキル習得のチャンス)
↓
⑤第五段階:好きなものについての作文が書けた!(最終目標を達成!ステップクリア&自信ゲット)
例えまだ粗削りな文章でも、好きなものについて人に論理的に表現するという課題はクリアできたので自信が付いてきますし、何をどう書けばいいか分からないという最初の状態からは脱して、書き方が分かってきます。
その後はこの型をきちんと定着させるために、次はスモールステップ無しで別の好きなものをテーマにしたり、何度かテーマを変えながら、自己表現を身に付けられるような作文を継続して繰り返し書いていきます。
書いていく中で、もっと詳しく書ける箇所を見つけてその部分を掘り下げたり、 文章表現のスキルについて習得できるタイミングも必ず出てきます。
今回取り組んだ子ども達も、この1か月を掛けて「好きなもの」についての作文を繰り返し、最終的に本人にしか書けない体験や気持ちが盛り込まれた、とてもオリジナリティのある豊かな文章を書き上げることができました。
今回身に付けた表現する型や文章表現の方法は、テーマが他のものに変わっても使うことができるので、今後学校やテストで文章を書く機会、また日常会話での表現の際もきっと役に立つと思います。
また、自分について表現することで、改めて自分のことを知ることができ、書いたものを誰かに読んでもらうことで、自分の経験や過ごしてきた時間をストーリー化して認識できます。
最初はできないと思っていたことが一つできるようになる。
自分について新たに知ることができる。
この実感により、本人にとって大きな一歩が踏み出せます。
ちょっと届かなさそうだけど、頑張って背伸びすれば届く位の高さに見えることを繰り返す。そしてそれを積み重ねる。
このサイクルが「成長」に導くのだと思います。
そうすれば今度は、ギリギリ手が届きそうで届かない高さにも、前向きにチャレンジでき、届くためにはどうすればよいかを自分で考え始めます。
届いた先にある見知らぬものへの恐れよりも好奇心が勝ち、成長したい!という気持ちを自分自身で引き出せるサイクルが回りだします。
背伸びして手の届く絶妙な距離感。
やれたという自信。
これが、ルクステラが大切に実践している成長サイクルです。
「自己分析ワーク」だけではなく、オリジナルのカリキュラムにもたくさん反映されていますので、ご興味のある方はぜひお気軽にお問い合わせください😊

日々の学習や生活に悩みを抱えたお子さん、保護者の皆さま、その悩み一緒に解決しましょう!

