現在ルクステラを利用している子ども達の中には、何でも器用にこなしたり、コミュニケーション力がとても優れている、という子はあまりいません。
有り体に言うと、少し手が掛かる難しい子が多いです😅
子どもなんてみんな漏れなく手が掛かりますが(笑)それでも普通は10を教えずとも、多くても7くらいまでを教えれば、後は自分で進んでいける子が割と多いと思います。
子ども達自身も、自分でやりたい、自由に好きにやってみたいという独立心が本能的にありますので、大人があんまり手取り足取りすると逆に嫌がる子も少なくないです。
また成長段階を重ねると、「あれ?コレってこの前やったアレに似てるなぁ。あの時やった方法で試してみよう」とか、「私もあの時同じ気持ちだったから、友達のこの気持ち分かるよ」など、自分のこれまでの経験や、本や映像などで見聞きした事を、新しい体験に紐付けたり、繋ぎ合わせて共感したり考えたりすることもできるようになります。
成長のステップを着実に上がっており、最初の数段は大人が手を引いて上がりますが、その内勢いをつけて、大人の手を離し自分で駆け上がっていく、その後ろ姿をたくましいなぁと思い、少しの寂しさを感じながら見送るのが私は好きです👍
一方少し難しい子は、どちらかというと一歩一歩がうまく踏み出せず、一つ一つ丁寧に大人が道筋を示さないと、割とそのまま上に昇らずその場に留まる傾向があるように思います。
自信がなかったり、怖い気持ちがあったり、単によく分からない、今のところ必要性を感じないから前に進まないなど、理由はその子それぞれで様々です。
無理に急がせず温かく見守ることも大事ですが、ずっと見守ったままではいつまでも成長しないので、手を引いて一歩踏み出し、階段を一段ずつ上がらせるのも同時に大切だと思います。
文字を書くことが苦手。でも漢字を書けるようになりたい。
お家では普通にお喋りできるのに人前だと全く声を出せない。でも、話しかけてくれる友達と本当は仲良くなりたい。
スケジュール管理が思うようにできず、朝起きれないし夜眠れない時期を繰り返してしまう。でも、学校に行ってスケジュール通り生活できたら気持ちいいと思うからできるようになりたい。
子ども達を見ていると「できないけどできるようになりたい」という気持ちを、学習や発達の状態に限らず、どの子も持っているように感じます。
大人になると、新しい物事の習得が難しくなりますし、「できない事はやらない」という選択肢をどうしても選んでしまいがちなので、できるようになりたいという気持ちを持って、不器用ながらも必死にもがいている子ども達を私は尊敬します。
器用な子達と同じスピードでは上がれないし、上手く登れない悔しさから逆ギレされる事もありますが😆、自分の力で上がれるようになる所まで根気強く上手く手を引いていき、いつか(なるべく早く)その手を自ら離して颯爽と一人で階段を駆け上がっていく彼らの後ろ姿を、いつも楽しみにしています!
大丈夫。あなたならできるよ!