ガミガミ言うお母さん(フリースクール)

子どもを育てるには、何回も同じことを言って聞かせたり教えたり、忍耐強く継続して、力を尽くし愛情を傾けることがとても重要だと実感します。

もちろん成長している子ども本人が一番大変で努力が必要ではありますが、親は嫌われることを覚悟で、子どもにとっては耳が痛い事を言ったり、嫌がるようなことをやる時もあるでしょう。

大人もかつての子どもですから、親や周りの大人にガミガミとうるさい事を言われてムカついたよなぁ、という記憶が誰しもあると思います。
私もしっかりと反抗期があったほうですので、あの時お母さん大変だっただろうな、あんな事言われてお父さん傷ついただろうな、と今になってその気持ちが分かります。

一方で、教えるという仕事に携わっている今、児童心理や発達障害、様々なタイプの学習障害などの勉強をする機会にも恵まれ、自分の子どもの頃の事も振り返ると、子ども達が体の急激な成長に心や頭が付いていかない時期を、心と体のバランスを取りつつ、そして自分の個性を保ちながら過ごすことがどんなに大変かというのも、とても良く分かります。

親も子どもも一生懸命生きているのに、お互いの事がどうしても理解できないのは、親子という関係である以上、しょうがないことだと思います。
そして親子と言えども、違う人間ですから、性格や趣味嗜好などが違っていて当然です。むしろ違いを認めることができず、親子だから分かり合えるはずと信じてしまうほうが、逆に危険をはらんでいるとも思います。

ただ、それでもお互いを分かろうとする気持ちはとても大事です。
生きてきた時代も違うから、理解できずぶつかる要因も様々にありますが、新しいから若いから、古いから昔からあるからというだけで良し悪しは決まりませんし、とりあえずお互いの話や思いを話してみて、お互いを知ろうとする姿勢を持つだけで、何かが動くように感じます。

それは親子関係に限らず、学校や地域のコミュニティの中でも、他者とぶつかったりお互いの思いに触れる経験を持つことで、相互理解のプロセスを踏むことができ、そのことで自分も相手も世界も大きく変わることが少しずつ分かってくると思います。

以前担当させていただいた不登校の中2の男子とお母さん。
お互いの気持ちをうまく伝えることができず、お互いをけん制し膠着状態の時期が続いていましたが、ある日息子がやったある悪い事が発覚し、お母さんは私の前で息子に自分の苦しい思いを吐露し、しっかりとガミガミ叱っていらっしゃいました。
私という第三者がいる場だったからか、息子もその場から逃げることはせず、たどたどしくも自分の思いやそれをやった理由を言葉に出そうとしてくれました。
上手く言葉にならなくてもとりあえず自分の思いを話してみること。小さな一歩でしたが、その一歩からすべては始まります。

お母さん方、がんばってください😄 ガミガミ言う理由をいつか子どもも分かる時が来ますから。
子ども達も、自分を信じてがんばって😉 その「もやもや」はいつか抜けることができるからね。

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